2025.04.15 14:01家父長制を存続させるための知恵とは・・「『家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか|集英社 ― SHUEISHA ―《各界から絶賛の声、多数!》家父長制は普遍でも不変でもない。歴史のなかに起源のあるものには、必ず終わりがある。先史時代から現代まで、最新の知見にもとづいた挑戦の書。――上野千鶴子氏 (社会学者)男と女の「当たり前」を疑うことから始まった太古への旅。あなたの思い込みは根底からくつがえる。――斎藤美奈子氏 (文芸評論家)家父長制といえば、 “行き詰まり”か“解放”かという大きな物語で語られがちだ。しかし、本書は極論に流されることなく、多様な“抵抗”のありかたを丹念に見ていく誠実な態度で貫かれている。――小川公代氏 (英文学者)人類史を支配ありきで語るのはもうやめよう。...
2025.04.15 09:38『Another World Infoshop』の本棚に『シニア女性白書』が!Another World Infoshopさんは、2022年より名古屋の今池に開いているインフォショップ。フェミニズムを中心に急進的な思想のZINEやグッズを置いているそうです。 ZINEライブラリもあって、本棚の一部はBook Exchangeで、読み終わった本と交換して持ち帰ることができるのだとか。お近くの方はぜひいらしてみてください!ここの本棚に、『シニア女性白書』を置いてくださるというお話をいただき、初めて知りましたが、ZINEをこうして取り扱う場があったのですね。Another World Infoshopさんの取り組みに敬服!他にも様々な角度からフェミニズムを描いた冊子があって、わくわくします。名古屋は千種区仲田にリアルな場もお持ちとのこ...
2025.04.12 13:45国際女性デーとミモザの花について前回、Alliece You Tooのメルマガで「ミモザの花は3月8日の国際女性デーのシンボル」とお伝えしたところ、読者の方から「感謝を表すミモザが国際女性デーのシンボルになっているのはイタリアだけで、日本では国際女性デーの意味が歪曲されている気がする」というご指摘をいただきました。そこで少し調べてみたところ、日本における、国際女性デーについての認識の浅さ、またはずれのようなものが見えてきました。*以下はWikipedia等のインターネット上で得られた情報をもとにした内容ですので、正確性に欠ける部分もあるかもしれません。その点をご理解いただければと思います。【国際女性デーの由来】国際女性デーは20世紀初頭のヨーロッパと北米での労働運動に端を発し、女性の...
2025.04.09 05:18『家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか』を読む4月より、土曜日の朝の「フェミ読みで目醒める読書会」ではこちらの本を読みます。 邦訳されて様々な分野から評価されている『家父長制の起源男たちはいかにして支配者になったのか』 (アンジェラ・サイニー 著 道本 美穂 訳) なかなか読み応えのある本ですが、目次のタイトルだけ見ても内容が想像しにくく、まだあまり詳細が明かされていないので、英国のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの本のレビューサイトにあるウェストスコットランド大学博士課程に所属するNicoleta Ciubotariu さんの記事を粗訳してご紹介したいと思います。 Nicoleta Ciubotariuは、家父長制の起源を理解することは、家父長制に異議を唱え...
2025.04.03 13:48えっちゃんは多聞天だった?妙輪寺で供養を 大磯の妙輪寺は、YouTooの代表であった古怒田のえっちゃんが生前に通ったお寺だ。そこには、愉快な仲間と集まっていたらしい。お堂で説法を聞き、ご飯を食べながらお酒を飲みながらおしゃべりに興じる。また、震災後の相馬へ出かけたり、JAL機の墜落した御巣鷹山へ登ってのお参りなど、体力の要る活動もした。そんな仲間との時間を大切にしていたようだ。 3月22日、土曜日の午後、大磯まで足を伸ばして、その仲間たちに会ってきた。シニア女性が一緒に住む場を作る、海外のツアーガイドさん。女性が仕事を持って生きていくために話をする居場所を作った方。コミュニティカフェを運営するお料理上手な方。どなたも、えっちゃんと同じくしたであろう志を持ち、それを実現してきた方々だ。「ほ...
2025.03.09 09:26「ありがとう」がないと腹が立つ? 朝の読書会で読む本『ひっくり返す人類学 生きづらさの「そもそも」を問う』(奥野克己著)を、図書館で借りてみた。24年8月初版だから、まだ新しい。家事をしながら、いつもラジオを聴いているのだが、飢えてサルを食べたと話す奥野克巳さん、ゲストで呼ばれていたのを、私とは全く違う世界に生きてる人、と軽く聞き流していた。奥野さんは、『奥野克巳・吉田尚記の文化人類学ラジオ』という番組も持っていて、あちこちで発信している。聞いているだけでも面白い。 今朝の読書会では、貧富の差や差別のない、狩猟採集民プナンの人々が、食べ物を分け与えられても感謝もしないし、喧嘩をしても謝罪もしない、自分の力で得た食べ物を独り占めせず、均等に分配する、服も持たず、物を持たない人間が褒めら...
2025.03.08 01:57【満員御礼】「えっちゃんを偲ぶ会」開催のお知らせ*満席のため、募集を締め切りました*昨年12月3日にNPO法人YouToo共同代表の古怒田悦子が逝去いたしました。えっちゃんは、私たちと女性の生きづらさをテーマに最後まで活動を続けていました。他にもさまざまな活動を通して想いを社会に発信していた彼女を偲びたく、これまで関っていらしたみなさんと、軽食のテーブルを囲みながら、その思いを語り合いたいと思います。 写真などお持ちの方はぜひ携えていらして思い出と共にシェアしてください。一緒にえっちゃんとの時間を回想しましょう。 以下の要領で開催いたします。ご都合のつく方は是非、少しの時間でもご参加ください。 偲ぶ会概要 ◆日時: 2025年4月29日(火・祝日)12:00〜18:3...
2025.03.05 05:35『シニア女性白書』読書&サイン会電子書籍も含めて、たくさんの方々に読んでいただいている『シニア女性白書』ですが、実はリアル読書会においてサイン会をしてみました。こうしてみると楽しそうですね。私たちの町や会でも読んでみたい!ZINE制作をしたい!という方がいらっしゃいましたら、お声かけください。何冊も抱えて飛んでいきます!連絡先:projectyoutoo@gmail.com『シニア女性白書』読書会(ZINE制作もできます)出張費は5千円〜1万円+交通費で『シニア女性白書』込み(時間と冊数により変動します)
2025.02.28 23:48生きづらい社会をひっくり返せるのか?文化人類学に学ぶ読書会2月からYouTooの読書会では、奥野克己さんの文化人類学を読んでいる。課題図書はこちら。 『ひっくり返す人類学——生きづらさの「そもそも」を問う』 奥野克巳著 「現代の悩みを、外側から問い直す。 世界には、「貧富の差」のない共同体や、学校に行かず「教わる」という概念も持たない社会が存在する。常識をひっくり返して考えた時、議論すべき本質が見える。 」という。私たち女性のもやもやも、ここでひっくり返せるのではないか?そう思ってみんなで読み始めた。 奥野さんは、ボルネオ島の狩猟民プナン人と生活を共にして文化人類学を研究している人だ。その経験を通しての気づきを何冊もの著書にしたり、Youtubeやインターネットラジオ...
2025.02.19 15:11避妊についてどうして、当たり前のように、コンドームを使わず性行為をする男が結構いるんだろう。女性が妊娠したらどうするんだろう?自分やパートナーが性病にかかったらどうするんだろう?以前、付き合った男性と初めて性的な関係をもった時に、その人は当たり前のようにコンドームを使わずに行為に及ぼうとした。持っていないからとのことだった。「妊娠したらどうするの?」と聞いたら「膣外射精だから妊娠はさせない」という返事だった。私は嫌われたくなかったから、拒否できなかった。翌朝、私は、モーニングアフターピルを飲んだ。もし今後、妊娠したら子供を産もうかどうしようか悩んだ。その男性に次に会った時に、子供が欲しいのか聞いたら「絶対欲しくない」とのことだった。そこでコンドームを使うよう伝えて...
2025.01.18 11:47私たちのモヤモヤを紐解くアンケート 中間結果報告2024年から2025年の年末年始にかけて、モヤモヤや生きづらさの背景、その対応を探るためのアンケートを実施し、27名の方にご回答いただきました。今回は中間報告として、アンケート結果の概要と考察を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください。ご意見やご感想を、ページ下部のコメント投稿フォームからいただけますと幸いです。
2025.01.08 02:53現代のお三度地獄「おさんどん」という言葉がある。台所などで働く下女または台所仕事のことを言い、日に三度の食事を出す「お三度」から来ているという。 語源には諸説あるが、江戸時代、町家の台所仕事をする下女に「お三」とよばれる者が多く、名前の下に添える丁寧語「どん」をつけて、「お三どん」と呼び習わされていた。転じて台所仕事のことをいうとするのが通説となっている。実は、現代にもこれが存在するのだ。友人の話だ。彼女には3人の息子がいて、ひとりも自立せず家にとどまっている。母親が70歳を過ぎても日に三度の食事の支度と片付けを3人分している。息子らは三度の食事だけでなく、おそらく洗濯も掃除もしてないだろう。これがいつまで続くのかわからない、と、お三度地獄だと嘆くのだ。 この友人...