2025.03.09 09:26「ありがとう」がないと腹が立つ? 朝の読書会で読む本『ひっくり返す人類学 生きづらさの「そもそも」を問う』(奥野克己著)を、図書館で借りてみた。24年8月初版だから、まだ新しい。家事をしながら、いつもラジオを聴いているのだが、飢えてサルを食べたと話す奥野克巳さん、ゲストで呼ばれていたのを、私とは全く違う世界に生きてる人、と軽く聞き流していた。奥野さんは、『奥野克巳・吉田尚記の文化人類学ラジオ』という番組も持っていて、あちこちで発信している。聞いているだけでも面白い。 今朝の読書会では、貧富の差や差別のない、狩猟採集民プナンの人々が、食べ物を分け与えられても感謝もしないし、喧嘩をしても謝罪もしない、自分の力で得た食べ物を独り占めせず、均等に分配する、服も持たず、物を持たない人間が褒めら...
2025.03.08 01:57【満席のため応募を締め切りました】「えっちゃんを偲ぶ会」開催のお知らせ*満席のため、応募を締め切りました*昨年12月3日にNPO法人YouToo共同代表の古怒田悦子が逝去いたしました。えっちゃんは、私たちと女性の生きづらさをテーマに最後まで活動を続けていました。他にもさまざまな活動を通して想いを社会に発信していた彼女を偲びたく、これまで関っていらしたみなさんと、軽食のテーブルを囲みながら、その思いを語り合いたいと思います。 写真などお持ちの方はぜひ携えていらして思い出と共にシェアしてください。一緒にえっちゃんとの時間を回想しましょう。 以下の要領で開催いたします。ご都合のつく方は是非、少しの時間でもご参加ください。 偲ぶ会概要 ◆日時: 2025年4月29日(火・祝日)12:00〜18:3...
2025.03.05 05:35『シニア女性白書』読書&サイン会電子書籍も含めて、たくさんの方々に読んでいただいている『シニア女性白書』ですが、実はリアル読書会においてサイン会をしてみました。こうしてみると楽しそうですね。私たちの町や会でも読んでみたい!ZINE制作をしたい!という方がいらっしゃいましたら、お声かけください。何冊も抱えて飛んでいきます!連絡先:projectyoutoo@gmail.com『シニア女性白書』読書会(ZINE制作もできます)出張費は5千円〜1万円+交通費で『シニア女性白書』込み(時間と冊数により変動します)
2025.02.28 23:48生きづらい社会をひっくり返せるのか?文化人類学に学ぶ読書会2月からYouTooの読書会では、奥野克己さんの文化人類学を読んでいる。課題図書はこちら。 『ひっくり返す人類学——生きづらさの「そもそも」を問う』 奥野克巳著 「現代の悩みを、外側から問い直す。 世界には、「貧富の差」のない共同体や、学校に行かず「教わる」という概念も持たない社会が存在する。常識をひっくり返して考えた時、議論すべき本質が見える。 」という。私たち女性のもやもやも、ここでひっくり返せるのではないか?そう思ってみんなで読み始めた。 奥野さんは、ボルネオ島の狩猟民プナン人と生活を共にして文化人類学を研究している人だ。その経験を通しての気づきを何冊もの著書にしたり、Youtubeやインターネットラジオ...
2025.02.19 15:11避妊についてどうして、当たり前のように、コンドームを使わず性行為をする男が結構いるんだろう。女性が妊娠したらどうするんだろう?自分やパートナーが性病にかかったらどうするんだろう?以前、付き合った男性と初めて性的な関係をもった時に、その人は当たり前のようにコンドームを使わずに行為に及ぼうとした。持っていないからとのことだった。「妊娠したらどうするの?」と聞いたら「膣外射精だから妊娠はさせない」という返事だった。私は嫌われたくなかったから、拒否できなかった。翌朝、私は、モーニングアフターピルを飲んだ。もし今後、妊娠したら子供を産もうかどうしようか悩んだ。その男性に次に会った時に、子供が欲しいのか聞いたら「絶対欲しくない」とのことだった。そこでコンドームを使うよう伝えて...
2025.01.18 11:47私たちのモヤモヤを紐解くアンケート 中間結果報告2024年から2025年の年末年始にかけて、モヤモヤや生きづらさの背景、その対応を探るためのアンケートを実施し、27名の方にご回答いただきました。今回は中間報告として、アンケート結果の概要と考察を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください。ご意見やご感想を、ページ下部のコメント投稿フォームからいただけますと幸いです。
2025.01.08 02:53現代のお三度地獄「おさんどん」という言葉がある。台所などで働く下女または台所仕事のことを言い、日に三度の食事を出す「お三度」から来ているという。 語源には諸説あるが、江戸時代、町家の台所仕事をする下女に「お三」とよばれる者が多く、名前の下に添える丁寧語「どん」をつけて、「お三どん」と呼び習わされていた。転じて台所仕事のことをいうとするのが通説となっている。実は、現代にもこれが存在するのだ。友人の話だ。彼女には3人の息子がいて、ひとりも自立せず家にとどまっている。母親が70歳を過ぎても日に三度の食事の支度と片付けを3人分している。息子らは三度の食事だけでなく、おそらく洗濯も掃除もしてないだろう。これがいつまで続くのかわからない、と、お三度地獄だと嘆くのだ。 この友人...
2025.01.02 23:03謹賀新年明けましておめでとうございます。本年も、YouTooをどうぞよろしくお願い致します。 もしかしたら、ご身近な方にご不幸があり喪中の方もいらっしゃるかもしれませんね。個人的な話ですが、お世話になった方が昨年、2人亡くなりました、そのうちの1人はYouTooを立ち上げてくれた、大切な大切な仲間です。悲しい気持ちは今もまだ続いています。恩返しも感謝の言葉も、お伝えできぬまま、この世界からいなくなってしまいました。 人間の体というものは、本当に、その人の意志とは関係なく病を得、老化すれば衰えていずれ逝く事になるのだと、承知せざるを得ない心境に陥りました。我が身にも訪れるその時まで、何をし、どう生きたいのか見つめながら日々をすごしています。 今年は巳年...
2024.12.12 02:55読書会から〜『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』YouTooでは毎週土曜日の朝に「フェミ読みで目醒める読書会」を開催している。11月の会で読んだ本とそこで話されたことなどをまとめたので紹介したい。読んだ本:『 生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』 堅田香緒里 著 概要: ケア労働、ホームレス、格差や貧困が、資本主義的な社会構造によって作り出されるという視点から、著者の個人的な経験、日本独自の身近な問題、海外の事例などが具体例に紹介され、フェミニズムをはじめとする学問的な概念と一緒に解説されていました。 読書会で出た意見と感想: ◆資本主義 ・お金を稼ぐことはそんなに偉いことか?賃金で交換できない価値は見えづらく、無視されやすい。 ・会社で出世し...
2024.12.09 23:38『がんと呼ばれる生命体と共生した日々』発行 当団体の代表理事の1人である古怒田悦子が、2024年12月3日に逝去いたしました。 この度、YouTooの活動に深い情熱を注ぎ、最後まで書き続けていた病との戦いの日々を「がんと呼ばれる生命体と共生した日々」として電子書籍として出版いたしました。”YouToo”と人に寄り添って生きたいと、「YouTooと生きていくわたし」と副題を付しています。このシリーズを、困難を抱えながらも生きていく女性を描くために発行していくことは生前からの計画であり、これは第一弾のVol.1となります。 古怒田は、インタビューを通して第二弾を書き進めている最中でした。その2冊めも刊行できるよう、今後は残されたメンバーで尽力していきた...
2024.11.10 00:11もやもやZINEから見えてくるニッポンの歪んだ前提東京ウィメンズプラザフォーラム(2024年11月9日・10日)に参加してきました。YouTooの企画は「モヤモヤをZINEにして一歩踏み出そう」という講座です。ZINEはmagazineのZINEでで、小さな本のこと。講座では、まず自身の生きづらさの背景にある社会構造等について考え、その発見をストーリーにして、ZINE(小さな本)を作ります。モヤ!はて?を言語化してみよう講座はまずモヤモヤを可視化するためにメモ書きからスタート。「ここが自分の居場所でないと思うことはありますか。どんな場所にいたいと思いますか。」「自分で使えるお金はありますか。あったら何をしたいと思いますか?」「自分が人の役に立っていると思うことはありますか、それはどんな時ですか?」な...
2024.11.04 08:05「むらさきロード」を寿ぐ陽の光を浴びて、NO SGBVを叫ぶ「あるこうよ むらさきロード2024」が、今年も11月3日に東京ウィメンズプラザで開催された。「性とジェンダーに基づく暴力」(Sexual and Gender Based Violence =SGBV)のない社会を実現しようと声をあげてパレードをして第16回目を迎える。例年通り、午前中の賛同者のスピーチに続けて、午後からは「Break the Chain(鎖を断ち切ろう)」の音楽に合わせて踊り、性とジェンダーに基づく暴力のない社会を実現しようと声をあげながら渋谷の街を縫う。空は、昨日までの雨がすっかり上がり、この日を祝うかのように晴れ渡った。パープルとオレンジ色の風船を掲げた車に先導される約90名の紫に着飾った参加者の隊列に、休日に表参道を歩く人たち...