えっちゃんは多聞天だった?妙輪寺で供養を


 大磯の妙輪寺は、YouTooの代表であった古怒田のえっちゃんが生前に通ったお寺だ。そこには、愉快な仲間と集まっていたらしい。お堂で説法を聞き、ご飯を食べながらお酒を飲みながらおしゃべりに興じる。また、震災後の相馬へ出かけたり、JAL機の墜落した御巣鷹山へ登ってのお参りなど、体力の要る活動もした。そんな仲間との時間を大切にしていたようだ。  

 3月22日、土曜日の午後、大磯まで足を伸ばして、その仲間たちに会ってきた。シニア女性が一緒に住む場を作る、海外のツアーガイドさん。女性が仕事を持って生きていくために話をする居場所を作った方。コミュニティカフェを運営するお料理上手な方。どなたも、えっちゃんと同じくしたであろう志を持ち、それを実現してきた方々だ。「ほうれん草のキッシュを食べに行こう」と誘われていたのは、この中のおひとりが運営するカフェだったこともわかった。  

 この日は、えっちゃんのために妙輪寺七十世住職の説法もいただいた。「ご供養をしましょう」と仰る。供養とは、亡くなった方が喜ぶことだという。仲間が揃うこと、楽しそうにすること、思い出話を語ること、どれも供養になるという。住職は日蓮宗なので、「南無妙法蓮華経」を唱えるが、どうぞ自分の宗派のお祈りをしてください、とも仰る。ハワイで育ったという心の広い方だった。彼のお経はSporifyでも聴けるそうだ。  

 そうそう、忘れてならないのは、毘沙門天のお話。毘沙門天は仏教における天部の仏神。持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神・守護神だ。だが、戦うばかりではない。多聞天とも呼ばれる。「よく聞く者」という意味だ。日本では、四天王の一尊として造像安置する場合は「多聞天」、独尊像として造像安置する場合は「毘沙門天」と呼ぶのが通例とのこと。まさに、えっちゃんが「多聞天」であったなあ、と思うのだった。 誰もが困った時にはえっちゃんに話を聞いてもらった経験を持つ。おしゃべりの後は、フラダンスの披露。ダンサーが、えっちゃんと一緒に踊った忘れられない曲だと紹介してくれる。嬉しそうにフラを踊るえっちゃんの顔が頭に浮かんだ。そう、えっちゃんは、体を動かすことが好きだった。  

 海に近い妙輪寺の境内には、天国への手紙を出せるポストがある。えっちゃんへの手紙を封筒に入れて投函してきた。今頃、届いているだろうか。ねえ、えっちゃん?

NPO法人YouToo

生きづらさを抱える女性たちの思いに「You Too」と寄り添う場です。 もやもやする気持ちを言葉にし、生きづらさの背景を考え、学び、生きやすい社会を作るために連帯して声をあげていきます。「わたし」を主語にして話すことで、あなたも、社会も、元気になる方法を探せるはず。 NPO法人YouTooには、あなたと同じ思いを持ったわたしたちがいます。

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