2025.06.14 03:39青森県の野辺地町から声をあげる〜町議会議員 高沢陽子さんの闘い 『女性不在120余年の歴史を破って』(「楽しく比例制をめざす会」主催ZOOMの会)で、高沢陽子さんのお話を聞く機会を得ました。 野辺地町町議会議員の高沢陽子さんは、2018年に当選して現在3期目を務める政治家です。町政施行以来120余年、女性のいなかった町議会に現れた初の女性議員だそう。高沢さんによって、歴史は動いたのです。政治家になろうと思った理由は、長い会社員生活の中で出会った様々な女性差別と、それと戦った経験にあると、お話くださいました。 日本電信電話公社(現在のNTT)に就職した当時は、なんと時短の契約社員扱いで、正社員として認めてもらうのに4年もかかったとか。民営化や通信の発展に伴ない、組織や業務が大きく変わる中のご苦労もあったろうと想像し...
2025.06.11 07:00ノルウェー編〜「北欧の自由・平等への道」をお手本にしたい〜昨年末、四国大学で開催された人権週間イベントで、「北欧の自由・平等への道」と題するクリスティン・イグルム駐日ノルウェー大使の基調講演が行われました。女性政策研究家の三井マリ子さんより、その時の講演録をいただきました。 大使は、最後に「ジェンダー平等・男女平等の進展は、自然に起こるものではない。つまり、変革に資する具体的な対策が必要なのです。これこそが、私の国ノルウェーの経験です。」というメッセージを残しています。日本の私たちも、「自然に起こるものではない」という点には気づき始めていますが、一体どうやって変革したらよいのか、途方に暮れている、という状態ではないでしょうか。北欧の通ってきた道をお手本にして、一歩ずつ進みたいですね。 ● 基調講演『...
2025.06.10 08:00男子厨房に入ろうね地方の介護施設で働く私。わが職場では利用者様の朝食は夜勤者が作ることになっている多い時で18人分の朝食を合計1時間で準備しなくてはならない男性職員は最初ここで「エッ」と声があがる平成生まれ、いや中学・高校で家庭科を習っている世代だ最初のコツを教えるとサクサクと調理できてしまう平均90歳超えの女性たちは「男性がご飯を作ってくれるなんてありがたいことだ」と感動してしまうのだ牛馬のように家事労働をしていた世代である。人が、いや男性が自分の食事を作ってくれる経験なんて今までなかっただろう。しかし、男性利用者は違う「そんなの女がいるんだから 女にやらせろ」と私を指さし、男性職員に言っていることもある人が作ったものを食べ、皿を洗ってもらう。自分でやったことなどなか...
2025.06.05 23:15アイスランド編〜「北欧の自由・平等への道」をお手本にしたい〜5月末から6月初めまで、アイスランド大統領のトーマスドッティル氏が来日していました。この間、石破首相に会ったり、NHKのインタビューに対応したり、広島では原爆資料館を訪問し、大阪の万博では講演するなど忙しく活動されていました。彼女のメッセージはどれも、多様性を尊重し、平和を訴えるもの。聞けば勇気が湧くお話ばかりです。 ●アイスランド大統領「勇敢な女性なくして強い国はない」(NHK) ●アイスランド大統領が広島を訪問 被爆者を抱き寄せる場面も(毎日新聞) 朝日新聞は、来日前にインタビューを記事にしていました。 ●北欧の小国がなぜ?ジェンダー指数1位のアイスランド 大統領に聞く(朝日新聞)&n...