Alliance YouTooの冬のエンパワメント事業が足立区元気応援助成プロジェクトに採択され、11月から来年1月まで3回に渡り、リレーセミナーを開催します。ご参加くださる方々と共に、身近なジェンダー課題について考えたいと思います。
スウェーデンを初めとした北欧の国々は、世界でもジェンダー平等が進んでいます。最近、注目されている各国の男女格差を測る指標であるジェンダーギャップ指数でも、はっきり数字に出ています。
2021年の順位は、5位までの4か国が北欧の国です。
1位 アイスランド
2位 フィンランド
3位 ノルウェー
4位 ニュージーランド
5位 スウェーデン
では、日本は何位でしょう。
調査される156か国中、120位というのが2021年の現実です。因みに前後は以下のような順位になっています。
102位 韓国
107位 中国
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119位 アンゴラ
120位 日本
121位 シェラレオネ
世界を見渡した時、日本は、男女に相当な差がある国だということが分かると思います。
では、北欧の国々は昔から、男女差別がなかったのでしょうか?そんなことはありません。他の国も昔は男女不平等でした。国連の勧告などもあり、近年になって平等を推進してきたのです。
因みに日本は、国連の女性差別撤廃条約には批准していますが、関連してその実効性を上げるための選択議定書には批准していません。1999年に国連で採択された議定書には、世界で144か国が既に批准しています。それから20年以上に渡り、日本は検討を続けるだけとなっています。また、日本は、国連から女性差別的な法規定について、改定するよう勧告を受けています。夫婦別姓の選択や男女の結婚年齢の差、性別役割分業などはその一部です。
ただ、当の女性たちは、硬直的な社会の中で、差別を意識せず、当然のことだと思わされて生きています。生きづらさは感じるものの、それが差別だと気づくのは困難です。例えば、結婚時に女性が姓を変えることが女性差別にあたると気づいて声をあげられる人は、多くありません。女の子は、生まれたときから、「結婚したら姓が変わるから」と、言われて生きてきているのですから。
気づくことは大事です。社会の構造に気づくだけで、それがすぐに修正されなくても、生きやすくなるからです。
そこで、Alliance YouTooは、社会の在り方に気づき、自分の思いを言語化してみる、というセミナーを開催することにしました。第一回は、読書会です。テキストになるのは、「北欧に学ぶ小さなフェミニストの本」 サッサ ブーレグレーン (著), 枇谷 玲子(訳)です。エッバという主人公の女の子と共に、フェミニズムを理解してみましょう。
Vol.1 読書会「北欧に学ぶ小さなフェミニストの本」
2021 年 11 月 27 日(土)14 時~15 時半
オンラインにより実施 (参加費:500円)
翻訳者の枇谷 玲子さんから、直接、著者の思いなどをお伺いしながら、読み進めていきます。ジェンダーの切り口で描かれる北欧の他の本なども紹介していただける予定です。ふるってご参加ください。
お申込みはPeatixからどうぞ:https://peatix.com/event/3038308/view
お目にかかり、一緒に考えることを楽しみにしています。
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