勢いで結婚したのよ!
と、意気揚々と、友達に言い回っていた。
社会人経験があり、強引なまでにデータ設定をする彼は、シャイでマジメな学生の男友達よりも、頼もしく、また私により関心を持ってくれているように感じた。
学生友達とは過ごさない時間の過ごし方は新鮮でワクワクした。
彼の世界に浸っていることは、このうえなく安心で幸せだった。
同棲を始めた。
同級生の女の子たちは、民間企業に総合職として就職したり、志しをもって国際医療支援のNGOに就職するなど、自らの未来を思考・試行しながら卒業後の進路にすすんだ。
そんな彼女らを横目で見ながら、私はわたしの、彼とのナチュラルで温かな幸せがある、と思っていた。
いまからおもえば、マジメに葛藤さえしながら進む彼女らに引け目を感じながら。
やがて「愛する」は、私を独占し自身の思考と行動に囲い込んでゆく。
足を運ぶことさえ考えられなかった立ち食い蕎麦屋を、一食手作りするごとにいくらかかったかを算出する経済志向を、冷房も風呂もないアパート生活を楽しんだ。
フリーターでも十分、不安なく生活できる時代。
だけど。
その世界の繰り返しは、私の中のなにかを確実に無理矢理押し込め封じ込めてた。
わたしには、わたしの世界と未来があり、もっと知的な刺激や痛みをともなうほどのチャレンジングな活動があるはず。
気づいたときに、わたしは…
あなたなら、どうする?
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