私たちのモヤモヤを紐解くアンケート 中間結果報告
2024年から2025年の年末年始にかけて、モヤモヤや生きづらさの背景、その対応を探るためのアンケートを実施し、27名の方にご回答いただきました。今回は中間報告として、アンケート結果の概要と考察を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください。
ご意見やご感想を、ページ下部のコメント投稿フォームからいただけますと幸いです。
【アンケート集計結果 概要と考察】
🔸回答いただいた9割が40代以上、8割が女性です。
🔸回答者の約8割が、モヤモヤや生きづらさを感じていて、その理由のTop3は以下です。
1位:自身の健康
2位:家計・経済
3位:孤独・寂しい
[考察]
健康、家計といった切実な理由がまずありますが、孤独が加わると、それについての助けも得にくくなり、辛さが増してしまいそうです。
🔸モヤモヤ解決のために取った行動として以下のようなものがありました。
誰かに相談する、モヤモヤの相手と対話、内省やセラピー(心理カウンセリング、マインドフルネス瞑想、ダンスセラピー他)、地方移住、起業 など
[考察]
モヤモヤについて、相談する、原因に働きかける、原因から離れる、自身の感じ方や心理的対応を変えようとする、という4タイプの行動があるように思えます。
🔸回答者全員(100%)が「日本社会は変わった方が良い」と考えており、どこが変わった方が良いかのTop3は以下でした。
同率1位:性犯罪
同率1位:マスコミの報道の質
3位:卑猥なインターネット広告
[考察]
ここ2年、特に芸能界の性暴力に関する報道と、それを隠蔽、助長してきたマスメディアに対する批判が増えました。そのなかで、性暴力は1人の異常者によるものではなく、その周囲にいる女衒のような共犯者や、見て見ぬふりをする人々の集団的な圧力によって行われる事が露わになったように思います。このアンケート結果もそれを反映したものではないでしょうか。
🔸日本社会がどのように変わったらよいかについての自由回答には、以下のようなものが挙げられました。
ヒエラルキーベースではない組織、立場の違う者同士が排斥しあわず対話をする、家父長制が廃止される、安心して暮らせる、優しい気持ちでいられる、協力、専業主婦が経済的に自立できる社会制度がある、労働以外の事をする時間の余裕がある、市民が政治を理解する、政治家が国民のために政治をする、政治家を減らし各世代から選ぶ、など。
[考察]
社会の人間関係が、権力関係、競争、対立ではなく、友好的なものになる事が望まれているようです。また、金銭労働だけではない社会との関わり、国民の為の政治も求められているようです。
🔸社会を変えるために行った行動は以下のようなものが挙げられました。
笑顔で接し感謝する、ごみ拾い、人助け、社会問題に関する対話を増やす、日本の女性に対する暴力性や住みにくさを海外に発信する、会社内で女性管理職を増やすよう提案する、コミュニティを立ち上げる、子供が自立できるよう教育する、など。
[考察]
自分個人の行動を良くする試み、日本の社会問題についての話し合いを内でも外(海外)でも増やす試み、コミュニティの構造を変えるまたは新たに作る試み、次世代の教育、の4つの方向性を感じました。
【まとめ】
どのような社会が「生きやすい社会」と言えるのでしょうか。アンケートでは、生きにくさの理由Top3は健康、家計と経済、孤独でした。「誰もが健康で、経済的に安定し、良好な人間関係を築ける社会」は、確かに目指すべき一つの方向であるように思われます。しかし、それだけでは十分ではないようにも思えます。
その理由の一つは、健康と豊かさは相対的なもので、他者との比較や、平均値より上か下かで評価される部分もあるからです。そのため平均値以下の人がいつも必ず存在せざるを得ない構造です。さらに「ここまで満たせばよし」という基準も明確ではありません。
では、「不健康、貧乏、孤独でも生きやすい社会」を目指すべきなのか?おそらくそれもまた正しい方向性の1つです。「社会をより良くする」という目標のために、その両方向の模索が行われて来たのだと思います。
ただ1つ言えるのは、自分の手で、社会を皆にとって少しでももっと生きやすいものに変えようと、自分と社会との関係について知り、考え、現実的で意味のある行動をしようとすれば、その時点でもう孤独とは言えないように思いますし、孤独感も感じにくいのではないでしょうか。
「皆が生きやすい社会」とはどのようなもので、そのために何ができるのか、ぜひあなたのご意見もコメントとしてお寄せ下さい。
アンケートも引き続き回答を募集しております。未回答の方はぜひご協力をお願いいたします。
【アンケート集計結果詳細 (2025年1月18日時点)】
今後も引き続きアンケートへの回答を募り、回答者数を増やして信頼性の高いデータを目指したいと考えていますが、中間報告として、今までの集計結果の詳細を以下に示します。(質問3、6は途中から追加したため回答者数が少ない事をご了承ください。)
1. あなたの性別を教えてください。(回答者数:27)
2. あなたの年代を教えてください。(回答者数:27)
3.日々の生活の中で、モヤモヤしたり、生きづらいと感じることはありますか?(回答者数:13)
4. あなたのモヤモヤの理由を教えて下さい。(任意、複数回答可)
*追加したい項目がありましたら、ぜひ「その他」欄にご記入ください。(回答者数:26)
選択項目:
パートナーとの関係, 義両親との関係, 実の両親との関係, 子供との関係, その他家族(祖父母、兄弟姉妹、ペットその他)との関係, 自身の健康, 家計・経済, 介護, 仕事, ご近所付き合い, 孤独・寂しい, なんとなく全てがキツい・疲れる, その他
5. モヤモヤ解決のために行った行動、成功体験、失敗体験があればお聞かせください。それ以外のコメントも大歓迎です。 (任意)
-仲の良い友人と会話する
-なるべく人に相談する。コミュニティに所属する。健康に気を付ける。
-相手に伝えるが、伝えて良かったのか再モヤモヤ
-内省。自己と向き合い、何がモヤの原因かを見極める。
-心理カウンセリング、マインドフルネス瞑想、地方移住、起業
-感じ方が周りの人と違うのでは?なんとなく居心地の悪さがあったり、人との関わりが大変に思ったり社会人になる前からずっと感じていて、なんでそう感じるのか知りたくてバッチフラワーレメディを通して感情について学んだり、ダンスセラピーの個人セッションを受けたりした。10年以上続けて、常に感じていた不安や恐れが薄れていったので成功?体験といえるのではないかなぁと思う。
-特にしませんでした。声をあげても「みんなそうしてきた」という曖昧な一言で潰されてきたのでその活力もなくなってきました。
-お世話しているのが、義理の父なので、言いたい事をこらえたり、思っている事と違う答えが返ってきたりすると嫌だなと感じて、毎日のことですし、自分が具合がわるくてもいいずらくて我慢したり、ストレスが溜まります。解決方法は介護やめるわけにはいかないので、主人によく話すようにしています。実の父でも主人もストレス溜まるので、あまり無茶なことは言えませんが、主人も具合わるくしてしまうので、とにかく話をすることで、今まではなんとかなっています。
6. 日本の社会で変えた方が良いと思うところはありますか?(回答者数:16)
7. 変えた方が良いと思うところを教えて下さい。(任意、複数回答可)
*追加したい項目がありましたら、ぜひ「その他」欄にご記入ください。(回答者数:26)
選択項目:
長時間労働, 無償労働・サービス残業, 社会における男女不平等(例:仕事の役割分担、昇進、給与など), マスコミの報道の質(例:内容の偏りや分析の浅さなど), SNS上で正義感から過剰に誰かを非難する匿名コメント, 社会の同調圧力(例:パンデミックのマスク着用など), 卑猥なインターネット広告, 政治に関する国民の無関心, 性犯罪, その他
8. 社会がどのように変わったらよいか、意見がありましたら教えてください。(任意)
-安心して暮らせる社会
-偏見をなくし、コミュニケーションをよくすること。
-立場の違うもの同志で排斥しあうのでない、対話的な方法を当たり前にする。
-家父長制度廃止、ヒエラルキーベースではなくフラットな組織作り。人を尊重する文化の醸成。
-ひとりひとりがきちんと生きて、謙虚でまわりの人とも仲良くして協力して、優しい気持ちでいられる社会になってほしい。
-専業主婦が、自立できる支援。配偶者控除 金額 時代によって、その都度値上げして欲しい
-不要な労働や過剰サービスを止め、時間に余裕をもたせる。
-市民の、社会のしくみに関する知識と理解の平均値を上げた方が良いと思います。その事について話すのが「意識高い」のではなく、当たり前の普通のことになれば良いと思います。そのためには報道の質を高める事が必須だと思います。
-選挙にいく
-政治家を、心底国民のために動く政治家を選ばないと、誰も彼も他人事で、スマホにらめっこの日本では難しいかも
・政治家の人数を減らして欲しい。年配男性議員が多いのはやめてほしい。それぞれの世代 男女均等に選んでほしい
9. 社会を変えるために行った行動、成功体験、失敗体験があればお聞かせください。それ以外のコメントも大歓迎です。(任意)
・成功→
女性活躍の大事さを社内役員、管理職に説明した。
社内初の女性の課長を選任。
女性活躍をミッションに掲げた会社を起業。
失敗→
女性のキャリアについて話すオンラインコミュニティを立ち上げるも、多忙により断念。
・社会問題や政治に関する事を、なるべく話題に出す。(嫌がられない程度に)
・対話活動を進めていってます。個人単位てしか変わらないと思いますが。成功、失敗は分かりません。
・12月18日の滋賀医科大生による集団の性暴力事件、大阪高裁での逆転無罪判決など、法曹界が女性に対する暴力を野放しにする日本社会の住みにくさ。日本のおかしさを全世界に広めたい。
・子どもたちから教えないとですね。子供たち、親たちを自立できるように教えております。
・笑顔で接する、ありがとうと言う
・毎日、気がついたことをする、家のまわりやゴミ捨て場、近くの道の清掃ゴミ拾いくらいですが、あと困っている人がいたら声をかけてみたり、できることをできる時にできるだけ。
・日々の活動
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