フェミサイドを止めよう

 「フェミサイドのない日本を実現する会」が小田急線の女性刺傷事件を契機にオンライン署名を立ち上げてくださいました。Alliance YouTooは賛同団体として名を連ねさせていただきました。

 小田急線はコロナ禍においても毎日多くの普通の人を乗せて走っています。時間によっては混雑こそすれ、早朝から深夜まで、誰が乗っても安心な公共交通機関であるはずでした。ところが、2021年8月6日の夜、突然、凶器を持った見も知らぬ男性に座っていた女性が切りつけられる、という恐ろしい事件が起こったのです。同じ電車に乗っていた人達は皆、パニックに襲われたでしょう。車両は狭く、走っている間は密室です。その恐怖はそこにいた人でなければわからないでしょう。重体と聞く被害者の女性のことを思うと胸が痛みます。

 犯人はしばらくしてから少し離れたコンビニで見つかり、警察に引き渡されたそうです。その後、落ち着いて話したという彼の動機に注目が集まりました。

 「自分はくそな人生。幸せそうな女性を見ると殺したいと思うようになった」「かつてサークル活動で知り合った女性に見下された」「出会い系サイトで出会った女性とデートしても途中で断られた」

 女性に関するコメントが目立ちます。事件の裏に女性を差別する構造が見え隠れすることに気づいた女性たちが、8月6日の夜から、ざわざわとし始めました。これがフェミサイドであるとして事件を検証する必要がある。女性蔑視による刺傷事件を止めなければ。と、女性たちは立ち上がりました。犯行を犯した男性の置かれた生きづらさにも目は向けつつ、だからと言って無差別に女性に刃を向けることのおかしさと重大さを問題にしていきたいと思うのです。

*こちらはWAN(Womens Action Network)へのリンクです。上野千鶴子さんの記事など関連情報も載っていますので是非ご参照ください。

https://wan.or.jp/article/show/9676



NPO法人YouToo

生きづらさを抱える女性たちの思いに「You Too」と寄り添う場です。 もやもやする気持ちを言葉にし、生きづらさの背景を考え、学び、生きやすい社会を作るために連帯して声をあげていきます。「わたし」を主語にして話すことで、あなたも、社会も、元気になる方法を探せるはず。 NPO法人YouTooには、あなたと同じ思いを持ったわたしたちがいます。