置き去りにされた日本

家庭の外で働きながら、家事労働も担う結果、女性は1日に二種類の労働をこなしているといえる。当然、時間に拘束される。時間に追われる女性のこの傾向は、国際的に見ても特に顕著といわれる。また、生産性がないといわれる、つまり、賃金の発生しない家事労働に時間を取られるため、収入は少なくなる。

日本の女性は時間を捻出するために、睡眠時間も削っている。睡眠時間の短さと無償の労働の女性への偏りは、世界の国々と比較して特殊だといえる。

この国ではたたらく女性は、帰宅したからセカンド・シフトが始まる。自分の時間が奪われる女性は悲鳴をあげている。

定時に仕事を終えて帰宅すると、家の中にはやるべきことが山積み。ここから、セカンド・シフトが始まる。外で働くことを選んだ女性の生きづらさは、自分の時間がないことだ。

いったい、どう時間のやりくりをしているのか、”働きながら子育てをする”女性たちに聞いたストーリーをこの後に連続して綴ります。

NPO法人YouToo

生きづらさを抱える女性たちの思いに「You Too」と寄り添う場です。 もやもやする気持ちを言葉にし、生きづらさの背景を考え、学び、生きやすい社会を作るために連帯して声をあげていきます。「わたし」を主語にして話すことで、あなたも、社会も、元気になる方法を探せるはず。 NPO法人YouTooには、あなたと同じ思いを持ったわたしたちがいます。