日本の酷暑を生き延びるためには。
YouTooのオンラインスナックで、ここ数年の日本の暑さは本当に耐えがたいレベルで、日常生活や通勤が大変だという話題が出ました。身近な例として、移動の途中で熱中症になり病院に救急搬送された人、熱中症にならないまでも自律神経失調症のような症状が出て、離職を決めた人の例も話題に出ました。エアコンなしで生き延びる事が難しくなってきた日本の夏ですが、家や職場はエアコンでどうにかなるとしても、通勤経路の暑さは個人での対策には限界があります。また、個人宅でのエアコンの設置コストも、戦争の影響によるナフサ不足で値上がりしているようです。
酷暑はもはや自助で対応できるレベルを超えつつあります。オンラインスナックでは、行政側にやってほしい対策として「自宅からのリモート勤務を推進したらどうか」「移動経路に日陰を作ったりエアコンを設置したらどうか」などの意見が出ました。日本医科大学の教授によると、熱中症はもはや単なる夏の体調不良ではなく、気候変動や高齢化と関連した極めて深刻な公衆衛生の課題であるという報告がされています。2024年に熱中症による死者数は2,033人と過去最多、地震や洪水といった他の自然災害による死者の6〜7倍に相当し、もはや「超災害級」の被害とのことです。
WHO (世界保健機関)など国際的な機関でも、夏の極端な暑さは、世界共通の公衆衛生の問題として捉えられるようになって来たようです。今後、この問題は、コロナに匹敵するレベルになっていくのではないでしょうか?しかしコロナと違って、沈静化する見込みもありません。むしろ、酷暑はおそらく地球温暖化の影響であることから、ますます熱くなっていきそうです。上記の日本医科大学の報告によると、2023年に閣議決定された「熱中症予防行動計画」では、2030年までに熱中症による死亡者数を半減させるという目標が掲げられたそうです。
しかしなんとなく、政府の対応は、コロナよりは鈍いものになりそうな気もします。理由の1つは、政府や各省庁の政策を作成する人々は、酷暑の影響を受けづらいからです。彼らは、家にエアコンがついているでしょうし、移動もエアコンが効いた車で通勤し、エアコン設置の高い工事費も問題なく払えるのではないでしょうか。酷暑の影響を受けやすいのは、高齢者、低所得者、エッセンシャルワーカーなどです。もう1つの理由は、コロナと比較すると、日本政府の対応と諸外国の対応の比較や評価がやりづらいからです。
WMO(世界気象機関)やWHO (世界保健機関)による判断基準や対策ガイドラインはありますが、コロナほど全世界共通の対策ではない。「この国はうまく対応したけどこの国はだめだった」というような批判はおこりづらい。というわけで、日本国民が夏を生き延びるためには、国民が、強く、自国の政府に対応を求め続ける必要がありそうです。
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