おだやかで優しいあなた

知人の一人が、駅前である日、共同親権を推進するチラシを配っているシーンに遭遇した。

配っているなかには男性が多かったようだ。

知人は、共同親権反対派だが、チラシを入手しようと、あえて配っている男性に近寄り、話したそうだ。

男性は、とても穏やかでやさしそう。

いわゆる「オレ様」な雰囲気はない、いってみればどこにもいそうな「よきパパ・夫」タイプだったという。

彼はしきりにいったそうだ。

「わからない」と。

いわく「妻がこどもを連れて突然出ていった理由がさっぱりわからない」「前日まで仲良く過ごしていたのに、なぜなのかまったくわからない」

なぜなのか、どうしてわからないのか、私(たち)にはわからない。

おだやかで優しげなその人は、自分の正しさを盲信している。

おなじ立場になることや、耳を傾け気持ちを聞いて心のうちを理解しようとする考えはさらさらなかった。

でも、そうした自分のありようにはまったく気づかない。

マンスプレイニング、というと、一方的に「えらそうに」「居丈高に」持論を一方的にまくしたてるイメージがある。

一方で、この、おだやかなチラシ配布男性も、持論を一方的に展開し自身の硬直した思考だけを正しいと信じるという意味でマンスプレイナーの一人なのではいか。

わたしたちの隣人である多くの「おだやかでフツーの男性」たちは、昭和以来連綿と根付いてきた家父長主義の申し子だ。

私(たち)は、それを踏まえ、(あまりしたくないけど)「そのおとこ、きょうぼうにつき」の危険性を踏まえて警戒しながら関係性を慎重に築いていきたいと思ってしまう・・・。

そんなわたしは、やっぱり女性たちと過ごす場所や会話する空間が安心で安全で大好きな場所🎶


NPO法人YouToo

生きづらさを抱える女性たちの思いに「You Too」と寄り添う場です。 もやもやする気持ちを言葉にし、生きづらさの背景を考え、学び、生きやすい社会を作るために連帯して声をあげていきます。「わたし」を主語にして話すことで、あなたも、社会も、元気になる方法を探せるはず。 NPO法人YouTooには、あなたと同じ思いを持ったわたしたちがいます。