モヤる言葉に傷つけられてきた私たちのために
『あなたの心はどう守る?~モヤる言葉に傷つけられないために~』を聴いてきました!作家のアルテイシアさんが、神戸から千葉へ来てお話しくださるなんて貴重な事と思い、様々な不安を抱えつつも、電車で行ってきました。
会場のホールの定員は80名で満席でした。キャンセル待ちもあったので、これは絶対に行かなくてはと、暑い中汗だくで駅からふらつきながら歩きました。ほぼ引きこもり専業主婦は、完全に運動不足です。女性ばかりかと思っていましたが、男性も多くいました。私の視野から少なくとも8名程はいました。
アルテイシアさんについては読み始めたばかりでよく存じ上げないし、フェミニストについてもまだ学び始めたばかりなのですが、眠くなることもなく最後まで興味深く聞くことができました。
アルテイシアさんのお父さんは昭和のモラハラ親父で事業で失敗し自殺。お母さんは拒食症で亡くされていらっしゃるのを初めて知りました。お母さんは1950年生まれで美しく若くないと愛されない、夫に養われる以外の選択肢がなかったし、お父さんは稼げない男は失格。強くあるべきという呪いから絶望してしまった、セルフケアできない、世話係がいないと死ぬという呪いのお手本のような人だった、と話されていました。もし二十代前半でフェミニズムに出会っていなかったら、自分のせいで親が、と責め続けていたでしょう、とも。
今回は、「モヤる言葉 ヤバイ人から自尊心を削る人から心を守る言葉の護身術」の本の内容が中心でした。
・結婚しないの? → 明菜返し(聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で、遠くに視線をやり、結婚て、何なんでしょうね、、、)
・太ったね → ドン引きして、逆に心配する、「えええ、それセクハラですよ、大丈夫ですか?ーーーびっくり今どきそんなこと言う人いるんだーーーぽかーん」
・ピアスなんかして → 母の形見なんです~と演技する
・無理なお誘いには、ハシビロコウ(微動だにしない、威厳ある真顔)。反射的な笑顔はいらない。
・産めば、とか、○○したら仕事の幅が広がるよ。とか言われたら、宮沢賢治にも同じことを言えますか?」 → 結婚して出産してこそ一人前で価値が上というのは違う。
・女子力磨いたら?→ポカーンの顔。びっくりー!!!
講演で、、気になった言葉。
男子校に話に行くことがあります。日本人って生まれた瞬間から男尊女卑に浸かっていると感じます。女の子は翼を折られ、男の子はケツを蹴られる(弱音を吐くな、強くなれ。)日本の道徳の時間は、人権を教えません。
スウェーデンは、お父さんとお母さんの言うことを聞きましょうではなく、家(学校)で嫌なことがあったら、学校の先生(家族)に言いましょう。と、教えます。
上司から部屋で打ち合わせ、飲もうの話、いやなら断っていいし、誘いに乗って、部屋に行ったとしても、それがすべての同意と思われることは、ない。勝手に男や周りが決めつけているだけ、打ち合わせと飲みに同意しただけ。
整形手術しないと自信が持てなくなるような社会が悪いんです。スウェーデンは、見た目をいう人はまずいない。ルッキズム
後半は感想、質問、モヤモヤを吐き出し
・夫とのジェンダーギャップが大きくて苦しい。アルテイシアさんの本にも見向きもしない。息子への影響が心配。
→ 最初は太田啓子さんの本が良いと思う。本気で怒る、すごく大事なことだから、と、本気さを伝える。私が行っていくらでも話す(笑)
・上野千鶴子氏の本読んだ。おっさん、と、男性を非常に攻撃してくるので、不快。
→ 本気で闘わないと当時の男には通じない。参政権もピルも。闘ってくれた女性たちのおかげ。
・自分は男性で、フェミニスト。男性に言うと。茶化してくるのが嫌。女性にモテたいのか、と。
→ 都内にジェンダー喋り場作りました。男性も0k。仲間を作ればいい。
・20年前に幼稚園ママと飲み会。当時、ママたちは夕ご飯と、翌朝のお弁当世用意し、お風呂も用意、家事を完璧にしないと飲み会いけなかった、私は当時から、飲み会行くねで、済ませていたから、それ言うと、ママ友、ポカンとしていた。さすがに今は違うだろと思ったが、今も同じで、何も変わっていないことに、愕然とする。
・私はシングルマザーです。私はそれで生きてきて自由を感じてきたのに、周りはそうは見ない。苦労したんですね。大変でしたね。って。もう、めんどくさいから、ハイハイって言ってます。
・私は夫に、おむつ替え、ミルクあげてもらうと、お礼を言います。ありがとう助かるわと。でも、私がしてもお礼なんて言われません、モヤモヤします。
→ 最初にお互いに言わないと決める。か、まだラブラブで、いいたいなら、それでいいし。ラインで言うとか。
・家族が自死。その意味を考えて生きてきました。
→ 一つのアドバイスとして、私は、フェミニストの議員の推しを見つけて、ボランティア活動する。政治を変えていくんだと、力が湧いて、元気が出た。
フェミニストの仲間を作ろう!の言葉に、何度も頷き会場を後にしました。
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