2021.01.25 13:40「愛の詩」に隠され見逃された智恵子の悲鳴近代文学研究者で女性学者でもある駒尺喜美氏の「魔女の論理」は女性として一度は読みたい名著。その中の一編をご紹介します。『「智恵子抄」は光太郎の贖罪のうた』 「智恵子抄」といえば、あまりにも有名な高村光太郎と智恵子の芸術家同士の美しい愛の物語ですよね。少し前の日本の義務教育を受けた者なら誰しも頭にそうインプットされているかと思います。でも、社会でジェンダー化されてしまっている頭を”ニュートラル”にして読んだ駒尺喜美さんには、全く違ったメッセージとして届いたようです。ショッキングな話ですが『智恵子抄』は智恵子の人生を奪った光太郎の贖罪のうただというのです。光太郎は女性がお嫁に行くことの意味を”男に負ける”と言い、”女性の身を売ること”だと認識していた。それ...
2021.01.18 13:40女の子として生まれるということ男の子は「男である」という認識から始まり、女の子は「男ではない」という認識で育つというのをどこかで読んだことがありました。20何年ほど前、あるところに女の子が誕生しました。真夏の、ひまわりの花が畑を埋め尽くす季節のことでした。2年後、その女の子の家には弟が誕生しました。そしてその時から、女の子の人生は大きく変わることになったのでした。食事の席はいつも決められていました。祖父母、母、女の子、弟という家族構成で、祖父と弟が必ず上座、女性は歳上から順次座るので年齢の1番若い女である女の子はいつも1番下座でした。家族の誰かがお代わりをしたいときは、女の子がいつもよそいにいきました。新聞を読む順番も、お風呂に入る順番も男が先と決められていて、男であるか、女である...
2021.01.11 13:38胡座事件。私がまだ高校生だった頃、未だに覚えているほど腑に落ちない出来事がありました。 全校集会で先生の話を聞いていた時に体育の先生が言いました。「女子生徒で胡座をかいている人、今すぐやめなさい。」 胡座がいけない理由は何か?先生方のお話を聞いているという状況で、胡座をかくという態度が失礼だから止めろというのならわかります。しかしそれならば、胡座をやめなければいけないのは女子生徒に限らないのでは? 確かに、女子生徒は制服がスカートなので胡座をかくのは不適切だったかもしれません。しかし長時間、代わる代わる先生の話を聞くために固い体育館の床に座り続けていて、男子生徒は気にせず胡座をかけるのに女子生徒だけはダメというのはどうしても納得できず、子供ながらにうらめしく思っ...
2021.01.04 13:35出産と根性論。まだ妊娠も出産も経験したことのない立場ですが。。。 これから妊娠、出産を控える者として、常々疑問に思っていることがありました。 女性ならば何度か聞くことがあるであろう「お腹を痛めて産んで初めて母になれる」という言葉。 この言葉から日本人の大好きな「古き良き根性論」が見えてくるのは私だけでしょうか。 運動中に水を飲んではいけない(これはもうさすがにないと思いますが)など、非科学的にも関わらず苦しいこと、辛い事に耐えてこそ成長ができるというような考え方やまたそれを美化する、日本人である以上、触れる機会の多い根性論。 根性論全般が完全に悪いと言っているわけではなく、もちろんそこから成長できる場合もあるかもしれませんが、苦しい思いに耐え忍ぶことが偉いという傾向...